奇妙なミルクピッチャー

スチームチップを買うとき、ついでに注文してみた「Milk to Perfection」です。説明を引用してみると、ミルクジャグを革新的な製品に変えました、ミルクを自動的に正しく回転させるのです – しかも毎回! と書いてあります。この通りだとすると、かなり無礼なタイトルを付けたことになります。それは、この製品の狙っている意味が自分にはよくわからないからです。

  • 軽量で耐久性あり
  • ラテアートを注ぐために完璧な手助け
  • バリスタにとって、新人ベテランを問わず素晴らしい

中心部分に円柱を立て、強制的にtipを中心から外させる、嫌でもミルクが回転する、ということであれば初心者向きなのでしょう。だとすると、これはベテランの役に立つでしょうか? 逆に余計なお世話になりはしないか? 何度も試してみましたが、円柱の有無で、回転の仕方やできるフォームの差がわかりません。それともベテランでないと、その違いを見分けられないんでしょうか? へたをするとこの製品の悪口になってしまうので、お世辞抜きでいいところを挙げてみようと思います。

取手そのものや取り付けは、まさにとってつけたようであり、特に美しいとか惚れ込むような作りともいえません。ただ、溶接自体はしっかりしており、取手はもちろん、ピッチャー中心にある円柱も、よほど強い力をかけない限り外れそうにない頑丈さです。それと取手の輪に人差し指中指薬指を入れ、親指と小指でピッチャー全体を手のひらで包むように持てるのはGoodです。ミルクの温度もよくわかりますし、ぐらつきがない分、傾きや振り方動かし方が感覚的に操作できます。一見ちゃちな印象の取手は、考えられてか偶然なのか、抜群のホールド感で秀逸です。

もうひとつのGoodは注ぎ口でした。鈍角で広がっている分、細い線が描きにくそうに見えますが、先端に別の傾斜を加えてあるせいか意外にコントロールし易いのです。手鍋から液体を注ぐとき、スプーンなり箸を当てて少しずつこぼさずに注ぐような要領に近いと思います。ピッチャーの傾けで変わる液量と細さはスムーズで、ある傾きからドッと流れ出るようなこともなく感心しました。例えばふわふわフォームでカプチン帽を作るとき、案外注ぎ口に残って思うように盛れないときがあります。その点この広い注ぎ口と手前から長い通路があると、もっさりしたフォームでもすんなり盛ることができます。液切れもよいです。

 

 

 

 

 

ここで扱ったピッチャーは20oz、他に32ozもあります。20ozといっても実際には600ccがこぼれない容量で、2~3カップ分のミルクを作るのにちょうどいいサイズです。くどいようですが、円柱の効果はまったく謎です。経験をつんで腕をあげたらわかるかもしれません。今のところ豚に真珠、もしくは猫にバンコのようです。