1グループのHX(Heat Exchanger)マシンは、家庭用とはいえ湯温もまずまず安定してくれます。自分のマシンはシングルボイラー1.8Lで、友人が来て5,6ショットを落すぐらいなら不安定になることはありません。スチームを抽出と同時使用することはない(自分にはできない)ので、圧力や湯温の維持が間に合わないような状況に陥ったことはないです。
半年ほど経って、クエン酸で水路の初メンテナンスをしたときのこと。HotWaterバルブをひねってびっくり! 大げさではなく、古くなった水槽の水みたいな臭いなのです。。それが蒸気とともに立ち昇るのだからサイテーでした。その湯は口に含んだ瞬間に吐き出してしまう、えもいわれぬ味。。
しばし考えてやっと分かりました。HXマシンの場合、スチームやHotWaterを使わない限り、ボイラーの湯は古いままになりがちです。カップを暖める湯は、抽出ヘッドの安定のために抽出用を使っていたし、ミルクのスチームは月に1度あるかどうかでした。これでは雑菌の繁殖と死滅が繰り返され、衛生的に最低な水質だったんでしょう。自分が飲むならいい気味ですが、お客さんに出すなんて想像しただけでおぞましい。。
今は浄水器に直結していることもあり、マシン起動時にボイラーの中をフレッシュな水に入れ替えるのが習慣となりました。いずれにしても抽出ごとに直前で10数秒ほど排出するのだし、カップを暖めるのはHotWaterを使うよう変えました。味と臭いの確認も欠かしません。知っている人には初歩すぎるセオリーかもしれませんが、身を持って体験できて良かったです。