これは焙煎所からもらった欠点豆です。ここまで致命的なものは、ふだんはあまりお目にかかれません。たいていの場合、生豆販売業者さんでは石抜き機を通してはねるし、出荷する前にハンドピックするのだそうです。
レストランなどに焙煎豆を卸しているあるローステリアで、生豆からはねたコレクションを見せてもらったことがあります。釘やネジ、意味不明な部品などなど。コロンビア産では、ひしゃげた銃弾や空の薬莢がありました。
右は300gのケニアAAから見つかった欠点豆です。単なる虫食い豆に見えるのですが、ルーペで見ると、貫通した穴の中に青カビや黒カビらしき跡がありました。
焙煎と抽出で90%程度が分解ないしは除去されるそうで、過剰に不安を持つ必要はないかもしれません。ただ、欠点がカップに混ざれば味は落ちます。現実的にはこうした欠点豆も飲んでいる可能性が大きいわけで、自分で焙煎するとなると、もっと真剣にハンドピックしないといけないなあと思ってしまいました。できることは可能な限りやって、今日は昨日よりも美味しくコーヒーを飲みたい、のであります。