横浜市営地下鉄のセンター南駅にSouthWoodがオープンしました。何よりうれしかったは、あの小川珈琲が生活エリアにやってきてくれたことです。京都へ行ったときにしか味わえない特別なお店だったのに、気が向けばすぐ立ち寄れるお店となったのです。うれしすぎる!
連休最終日の夕方はあいにくの雨、訪ねたのは閉店も近い時間でした。何と大澤バリスタが新店舗の応援に駆けつけていて、広い店内にふわ~っと華を添えておりました。NHKの「あさイチ」で見たときよりぜんぜんキュートだったので、ついTVより本物の方が可愛いみたいなことを口走ってしまいました。ご本人は驚くほど気さくな方で、ああいう写真やこういう写真を撮ってもよいか尋ねるとすぐにOKしてくれるし、飲むコーヒーの相談や焙煎豆の説明をていねいにしてくれます。やんわりとしたお人柄が、こちらのおたおたした行動に落ち着きを与えてくれました。
ちなみに大澤バリスタはふだん京都駅のお店にいるそうですが、どの店舗でどのバリスタに淹れてもらっても美味しい「小川珈琲」を飲めます。これって当たり前のようでいてじつは凄いことだと思います、ブレやすいコーヒーの味わいを揃えつつ高いレベルで提供するのは。
尋ねたら「ぜひお砂糖を入れて楽しんでみてください」とのことでした。すべてのエスプレッソは、砂糖を加えてどう変わるかも楽しみのひとつです。小川珈琲さんのエスプレッソは記憶どおり京都にぴったりな凛とした佇まいがあり、その中に赤い実や白い花が目に浮かんでくるようでした。この和風な印象が、砂糖を溶かすととたんにヨーロッパのチョコレートを連想させます。日本製にはみられない、ハーブ的なエッセンスを醸すヨーロッパの極上チョコレートドリンクです。今回も同じでした。一瞬、京都のあの席に座っているいるような錯覚に陥ったりして。
コーヒー業界は現在熾烈な戦いの真っ只中で、どの企業もお店も大変な状況なのかもしれません。でも、いちコーヒーファンとしては、素晴らしいコーヒーが生活の身近なところに浸透していってくれるのはしあわせなことです。今、この時代に生きていられてラッキーです。