プレスに濾紙を

ツイッターって楽しい!の補足をしてみます。あの後@T_ESPRESSOさんが返信をくれました。

T_ESPRESSO TSUBASA ESPRESSO
@aleut_works プレスのプランジャーに紙フィルターをつけているのですか? それはおもしろい! 僕はプレスしないで、カッピングのように抽出して、上澄みを紙フィルターで濾してます。

aleut_works 斎藤 実
@T_ESPRESSO はい、そうです。難点は力がいることと、対流させないようプランジャーを沈めるのに30秒かかるところでしょうか。なので3分半で沈め始めます。長所としては香気成分を逃がしにくいと思っています。しかし上澄みの濾過だったら素早く落とせそうですね!

 

@T_ESPRESSOさんとは違う方法だったものの、狙いは同じでした。カッピングに近い個性の暴き方や、舌触りの良いクリーンな液体、特に抽出の安定性としてはどちらの方法もドリップの上をいくと思います。ネルやぺーパーでの抽出技術に自信がある人は、おそらくこんなことは考えないでしょう。同じような模索をしている人がいてうれしくなってしまいました。

ボダムの0.35L/12ozで使う濾紙にちょうどいいのが、写真左の「カリタ丸型濾紙95」です。同じくカリタの「丸型濾紙9」は見事に内径ぴったりですが、9を使ってクリアなコーヒーを求めるとプランジャーを底まで下げるのに1分はかかります。径が足りなければ、写真右のようにドリップ用の濾紙を丸く切ってもいいです。ただし、この「無漂白」 や「みさらし」という茶色の濾紙は、ダンボールみたいな味と臭いがして最悪です。こいつが登場したのはエコロジーとかアースカラーとかいい出した1990年前後だったような気がします。初めて使ってなんじゃこりゃと思い、試しに粉を入れずにフィルターだけ濾した液体にさらにびっくり。茶色い臭くて不味い液体に、本当 に信じられない思いがしました。なぜか嫌いなこの濾紙をくれる店や知人が多く、もらったときのリアクションに困ります。ただ、こいつは繊維のしっかりし た強い紙です。捨てるのももったいないし、今では気の向いたときに丸く切って、大鍋で10分ぐつぐつ煮出して臭いと味を追い払い、プレス用の濾紙として使ってい ます。