意地でも2つ穴でマイクロを、なんていう気概はなく、すぐさま注文。スチームチップは無事届きました。真ん中のオリジナルを挟んで並べたのが、Rocket純正four holes steam tipsの4個セットです。ご覧のようにOリングは付属しておらず、そのうちホームセンターにでも行って手に入れます。
さっそく付け替えてみると、当然ながらスクリューの径やピッチはぴったりで、梨地にカットした滑り止めがあるので片手で簡単に固定できます。ムキになって締めなくても、 Oリングなしで水や蒸気は漏れませんでした。この部分はマメな洗浄が必要だし、どのていどミルクが入り込むのか少し様子を見てもいいかもしれません。
左側2つが4つ穴、右上が3つ穴、右下が2つ穴です。周囲に開けられた穴の噴射角度は、どれも中心からおよそ45度。オリジナルは20度足らずなのでかなり広がっています。また、オリジナルより深めにミルクへ沈めてやらないと、短かさと角度が開いた分ミルクが暴れて大変です。一瞬にしてがぼがぼ空気を巻き込み、マイクロとは正反対の大粒でぐだぐだなフォームとなりました。
1年か2年前ぐらいだったでしょうか、面白い動画を見ました。テンションの高い白人トレーナーが、ぼーとした女の子にミルクフォーミングを指導しているの図です。それはミルクの代わりに、水へ1滴の中性洗剤をたらしてミルクに見立てるもので、うははと思ってやってみました。うちの洗剤では100ccあたり1滴がミルクに近かったので、2Lペットボトルに20滴洗剤をたらし、家族が間違って飲んだりしないようデカデカと張り紙し、冷蔵庫で冷やしておきました。試した結果はなかなか良好で、3本分練習したらずいぶんまともになりました。それにこれ、練習が終わった後は適度な湯温なので、シンクに貯めておくと洗い物にうってつけでした。
ひとまずチップセットを使っての感想は、「4つ穴は魔法のチップじゃなかった」でありました。そんな甘いものはないんでしょう。現時点では、写真上のオリジナルの方がコントロールし易いです。バルブを開いた直後の金属音も大きいし、沈めて回すのも比較すると容易です。Andrewさんの返信は、真実を語っていたのかもしれません。
結局のところ、フォームミルクを自在に操る鍵は才能、もしくは十分な練習しかないようです。自分にはまるで無駄だったようで。 まあ、そのうちエスプレッソが皮膚感覚になり、旨いのが当たり前に淹れられるようになれば本気で練習し始めると思います。